2011/01/15

Illustrations about Ballon d'Or Ceremony

蝶ネクタイにうかされて。
ゴールデンブーツでバロンドールを蹴っているところです。あのブーツのかたちをしたトロフィーは履けるのだろうか。いやはけないですよね。足を入れようと試みたら、きっとクリスマスの、お菓子が入ったブーツを履こうとしたときみたいに哀しい気持ちになるんだと思う。
ところでバロンドール何㎏あるのかな。蹴れないだろうなー

お肉がおいしそうにみえてたらそれだけで満足です。
私もアサードたべたい


メッシだけ描いてもアレなんで3人ともおめでとうな絵も。
やべえイニエスタが似たーちょううれしい!

2011/01/13

人生演劇だらけ

「シェイクスピアを盗め!」ゲアリー・ブラックウッド/安達まみ(訳)

舞台は西暦1578年のイギリス。孤児院で生まれ育ったウィッジが、速記術をつかってシェイクスピアの最新作品、「ハムレット」を書き取ってくるよう命令される。1回目ではうまくいかず、2回目には書いたメモをなくしてしまう。怒った見張り役のフォルコナーに「ならば台本を盗め」といわれてしまい……というお話。

アメリカのヤングアダルトというジャンルですね。孤児院で生まれ、養子にもらわれても自分の意見を言う権利すら与えられない生活を過ごしてきた主人公に染みついた諦観が切ないです。悲観的ではなく無邪気にそういうものだと思っていて。
何にも期待してない分失うものもない。こういう諦観は私の中にもしっかり流れてるので通じるものがありました。

そんな背景を持つから、シェイクスピアの劇団にもぐりこんだときに友達とうまくつきあうことができなかったり、女の子であることを隠して劇をやりつづけるジュリアン(本当の名前はジュリア)にびっくりしたりと、自分の生き方以外の道に初めて触れるウィッジの変化が良かったです。
次第に自分でも芝居が楽しいと思えるようになってきて。
それでも本当は他の主人に雇われていて、自分は劇団のみんなを裏切らなければいけないという事実が重くのしかかっているわけです。

隠し事をしていたり、心配事があったりするといつもあんまり楽しくないんですよね。
ウィッジもいちばんの友達サンダーにがすぐそばにいるのに、何も喋れないという不自由さに苦しみます。
そのウィッジも、女の子であることを隠しているジュリアの苦しみには気づいてないというのも皮肉ですよね。しかもウィッジは、ジュリアの正体を知ったあとちょっとよそよそしくなるという。自分もそう見られているかも知れない、と思わずに。ジュリアはウィッジの鏡みたいな存在だと思います。

その二人が最終的に重荷をおろして、新たな道にまっとうに進んでいくラストは良かったです。
ヤングアダルトのすてきなところかも。

ああそうか、この作品にはたくさんの芝居がでてくるんだな。
シェイクスピアの書く演劇もそうだけど、ウィッジやジュリアだってそうだし、ウィッジに命令を下した主人サイモン・バスもそう。
ジュリアが「みんな、ほかのひとの期待にこたえて、役を演じわけているのさ(174)」といっていたとおり、私だって状況にあわせて立場が違うから、演じていることになるのだろうし。
だから演劇って昔から親しまれてたんでしょうかね。

お気に入りのセリフは、終盤で怖い怖いフォルコナーと劇団のアーミンさんが、台本をめぐって剣を交えるシーンでウィッジが言った「お願いだから!喧嘩する価値なんてないってば!(207)」です。
フォルコナーとアーミンさんの因縁をウィッジが知らなかっただけかもしれないけど、フォルコナーをたおさないかぎり、ウィッジだって自由にはなれないのに。台本だってまた盗みにくるし。
ドライでもあるし、物より命を大切にしているようでもあるし、面白い一言だと思います。そしてこんなこと言える主人公ってなかなかいないよね。

後書きで知ったんですが、作品中に出てくる宮内大臣一座は、実際にシェイクスピアがいた劇団らしいですね。でてくる人物も実在していたらしい。演じることについて書くためには、演劇の神様を題材にするべきだって思ったんだろうな。面白い試み!

というわけでおもしろかったよ

2011/01/12

きみ(蝶ネクタイ)に釘付け!

去る1月10日(あっち時間)(どこだっけチューリッヒだ!)(じゃあスイス時間)にバロンドール授賞式がありました。あれ、こんな時期にやったっけ?と思ったんですが、FIFA年間最優秀選手のほうと合体したものになったらしいです。いままではバロンドールとFIFA年間~はべつべつの賞だからべつべつに祝ってたんですが、確かに何度もフランスやスイスに行くとなると負担かかるからまとめたほうがいいですよね。……経費節減的な理由もあるんじゃないかしら。

んで、合体したのでバロンドールとFIFAのベストイレブン、あと「すごいゴールを決めたで賞」(名前覚えきれませんでした……)とか監督賞とかきめておりました。なのでバロンドール候補者だけではなくて、監督賞候補の方々や、ベストイレブンに選ばれた面々も大集合。バルサからはペップも候補になっていたし、ベストイレブンに6名もいたので、バルサ祭り(あとインテル祭り)でした。

実はわたしまったく興味を示していなくて、見るつもりじゃなかったんです。
「一番」を選ぶことが私には不毛に思えてしかたないのです。前回はがっつり張り付いて見てて、なおかつ記事や他のサッカーファンのコメントも読んで回ったんですが、だいたいみんなその他の選手が「選ばれなかった理由」についていろいろ言ってるわけ。一度下された結果について不平不満がこんなにも噴出するなんて……と、それって政治の選挙のときにいつでも感じてなきゃいけないハズなんですが(笑)、メッシ好きの情熱が高かった前回は、彼じゃ納得いかないという主張がダイレクトに響いてきました。

それでも「一番を選ぶことの価値」が分かる人々が多いからそういう賞が続いてるんだと思うんですけど、私はそれ以外の、選ばれないことによって抜け落ちていった何かのほうが気になって気になって仕方ないんですよね。というと「ナンバーワンにならなくていい♪」というメロディがどこからか聞こえてきそうな感じ(汗)。

それに端的にいえば、賞ってサッカー関係ないんですよね。授賞式ではサッカーしないじゃないですか!というわけで放っておくつもりでした。

そんな私の頑固な態度をあっさりひっくり返してくださったのがやはりレオメッシさん。
正式にはtwitterで某さんが「メッシが蝶ネクタイだ」とつぶやいたのが引き金でございます。

本当だ!!!(すぐFIFAのページに向かったのは言うまでもありません)

最初は「バロンドールの候補トップ3に入ったメッシだけど、有力なのはチャビかイニだから自分が目立つことはないので、蝶ネクタイスタイルで攻めることで萌えのバロンドールを狙いにいったんだな!」と妄想していたんです。話によるとメッシさんは蝶ネクタイがあんまりお好きでないらしいので、ママとかが説き伏せたんだろうな、とかも。
(実際はスポンサーのD&Gさんが仕立てたスーツらしいです。メッシが嫌がっても着せるのがD&Gのすごさ……!おそらく口のうまいスタイリストさんが「蝶ネクタイにすることでバランスが良くなるし、上品ですよ」とかって納得させたにちがいない)(さっきから妄想しすぎだよね)

モウ「うちにこない?」 チャビ「HAHAHA(真顔)」
監督賞はモウリーニョさん。あまりにいろんな言語を喋れるので何語でスピーチしたのかいまいちわかんなかったんですが、たぶんポルトガル語だよね?ね?

途中ジェイミーカラムが乱入して1曲歌うというわけのわからない場面もありましたが、いよいよ発表です。ドキドキするわけでもなくネクタイ凝視の私。

発表をじっと待つ3バカ。ていうかベストもあわせてるんですよ、もう本当にレオさんの一人勝ちだった。イニチャビはスーツ着た瞬間サラリーマンになっちゃうものね。
ドルガバさん本当にありがとうございますー。
ちなみにこれライブ動画のキャプチャですよ。本当に綺麗な画質だった。

で、なぜかメッシさんが2年連続受賞されました。プレゼンターはペップ(笑)
まあ確かに候補者ぜんいんバルサでしたけど、なんか学級会の表彰式のような顔ぶれ……こんなに内輪だけで盛り上がってていいんでしょうか?すみません。

俺ですか!やべどうしようって感じの反応がナイス。
スピーチでも動揺してたのか、みんなが見てる前にもかかわらず、すごい前傾姿勢でぽそぽそ喋ってて笑えました。声も背中もピンと張らなくてはいけないのに!
しかしベストイレブンを発表してたのがファンバステンってあたりで気づくべきだったか……彼以来の2年連続受賞者だったようです。

まあ誰が受賞してもよかったのでとくに感想はないです。おめでとうくらいか。
それより名前が呼ばれた瞬間、とっさに「これは朝になったらtwitterが不満の声でいっぱいになるぞ!」と思いました……実際その通りでした☆周りの反応気にしすぎるのも駄目ですね。。

かわいいからいいじゃない!


あとは好きな写真


左からメッシママ、チャビママ、イニママ
私イニエスタのママ見たの初めてです。似すぎて何も言えない。
メッシのセリアママ、メイクしてていつもより素敵だわ。けっこうハードめなスーツ着るんですね。

ピケ家。もちろん美人ママ目当てです。ピケママはロングスカート。ドレスかな?綺麗~!

イニの彼女さんもWAGsの中ではわりと好きです。自分を良く見せるのがじょうずって感じ。技巧派ですね!

帰りの飛行機で。ピケはこういうときいつのまにか目立つよね。


よし、絵を描く。

2011/01/11

delpo is coming back!

felicidades!!

Delpo 6-7(5), 7-6(9), 7-6(3) Feliciano Lopez

デルポおかえり!
足つるつる!
この大会から仕切り直しのデルポ。ランキングは259位まで落ちております。すごいですね、259位ですよ。 落ちるのは簡単だということが分かりますよね。これからどこまであがっていくのかなあ。

試合前のインタビューでは「最初はぜんぜん勝てないかも」と語っていたそうで、もちろんファンのみんなもそのくらい百も承知で(去年ちょっとだけ戻ってきた終盤がボロボロだったから耐性はばっちり)、ライブスコアを凝視していたのですが……なんといきなりフェリ相手に勝利をおさめてしまいました。フェリもシーズン始めとはいえ、トップ選手にはかわりないし。スコアを見てのとおり3セットすべてタイブレイクのきつくて長い試合でしたが、どうにか最後に投げキッスできました!

試合のハイライト

去年の終盤の残念なかんじからだいぶ動きが違うのでびっくり。たぶん通して見ると違うんだろうけど(ええ、ストリーミングは無しでございました)、ギアチェンジはこれから自然に行われていくだろうし、とりあえずいきなり勝てたってのはデルポにとってすごく良いことだと思います。もう焦らなくていいもんね。
それまで見かけなかった十字架のネックレスをつけてるのもおまじないみたいなものだろうし。
ネックレスしてるのすきです。これからも継続でよろしく。
あ、あと今年から袖がつくことになりました……。゚(PД`q*)゚。

ずいぶんとアレなTシャツですね!


おまけ1
大好きなホップマンカップでのひとこま
マウーさんというおフランスの方です。イズナーとウィンブルドンで延々と試合やってたあいつらしい。
彼がマレーちゃんとシングルスで戦ってたときは「あんまり好みのテニスじゃないわ」と思ってたんですが、こんなことができるとは思ってませんでした。もちろん株上がりましたとも。
なんていうか……着こなせてる感じがするのは私だけですか?足が細長いから気持ち悪くないし。。ハイソックスにしたのも正解ですね。正真正銘のペアルックかわいい!
ウェア自体もとってもかわいいです。 ラコステらしさ溢れる定番デザインですね。ポケットついてるのすごくいい。


おまけ2
テニス絵描いてたのであげます。
ロン毛デルポ。
残念ながら私が彼の存在を知ったときはすでに短髪だったので、憧れのロン毛バージョンです。しかもタンクトップ。いいなあもう一度髪の毛伸ばしてみないかな。。

ベルディヒ!
初めて描いたー そういう場合はあまりにませんね。これといって特徴も無いし……
このおおきなテニスボール、私も欲しいです。かわいいよね。

2011/01/09

名文は自分でつくる

「13日間で「名文」を書けるようになる方法」高橋源一郎

名著です。源さんが明治学院大学で行った「言語表現法」という授業が、まるまる講義形式でおさめられている本。そもそも「文章」とは何だろう?「名文」って?と、書くこと以前の根本的なことについて問うことから初めて、学生と一緒になって、読者も考えながら読み進めていくので、自分も講義を受けているような気分に。このやり方は源さんの「一億三千万人のための小説教室」という本でもつかわれていたけど、読み進めるにつれてなぜだか感動していくという不思議な効果があって、とても好きです。

ずっと前に読了していたものをもう一度、こんどは課題をやりながら読んだので、1回目と2回目の感想をそれぞれ載っけます。1回目と2回目のあいだは1年くらいあいてるので、もう内容ほとんど忘れてたから、うけた刺激の鮮度は同じくらい。


1回目の感想

長くて濃いなと思った。楽しく読んだけど大学レベルの講義としては難しい、というか頭使う。受講していた学生は本当に素晴らしかった。源さんが出した課題だから……という特別感もあるのかもしれない。でもはっきりいって他の学術的なふつうの課題よりは「しんどい」。私が受けていたら、不精の私も一夜漬けにならずにたっぷり時間をつかうだろうか。と、なんか自分のことばかり振り返って、凹んだりしました。大学までの学生生活で、きちんと勉強をやりとげた記憶がまったくないんですよね。受験勉強もそう。
源さんが用意してくる読み物も、カフカとか憲法とか詩とか、普段見慣れなくて頭をフル稼働させなくてはいけないものばかり。これをサッと講義中に読んで、「どうだった?」とにこやかに源さんが質問してくる。学生の中にはパッと答えきれるひともいたけれど、文章力と比べると即興で意見をまとめて発言する力が明らかに育ってない、と感じた。これは慣れしかないんだろうなあ。

「一億三千万人のための~」にもあったように、正解のない問いばかりがとびかって、頭をシェイクされる感じがした。名文を書こうなんて、意気込んでいた気持ちからも解放される。源さんは講義を通じて、学生に「大いに戸惑って欲しい」と言っていたけれど、私ももうずっとわだかまっている。自分でも課題をやってみたいなあ。


2回目

課題を超特急でやりながら読んだ。
やはり頭をつかうものだらけでしんどかったし、あまり書けなかった。でも途中から楽しかったかも。他の誰かになりきることで、自分のことを考えなくなるとき。私はだいたい自分のことで頭がいっぱいになっているので、そこから引き離されるのはけっこう面白かった。
誰かになりきるというのは想像してみるということ。その対象を分からないなりになりきってみることで、「自分以外のものを理解すること」の難しさを実感した。理解ってすぐにできることではないんだなあと思った。

課題は、とりあえず最後まではやく読んでしまいたい気持ちで書き飛ばしたので、手抜きのものが多い。ちょっともったいないとも思えるけど、やらずに読んだ1回目よりは、文章を書くことについて悩んだし戸惑った。
そしてやはり今回も、講義をうけた学生たちの課題のすばらしさに唸った。
どれも考え抜かれている印象を受けたし、センスも良いものばかりだった。
みんな「自分のは課題とちょっとずれてるかも……」と前置きしていたけれど、それは無難でありふれたアイデアの枠をこえて、その人たちが自分のアンテナにひっかかるものを追い求めたからだと思う。そしてそれは、やっぱり源さんが講師だからというのも大きい。源さんの講義では「正解」などいらないのだ、ということが強く主張されているので、学生の方も積極的にいろんな文章を見つけては源さんに挑戦している、という感じ。その分、表現についての新たな発見もたくさん出てくるし、その体験が楽しくてより課題に打ち込んでいるように見えた。

思考することと書くことは、同じくらいの量で行わなければと思った。書いてみることで初めて分かる、というのは面白い。私の文章をいちばん読みたがっているもうひとりの「私」と、それから読んでくれそうな「あなた」に向かって、自分の思いをちゃんと捕まえるような文章を書けるようになりたい。文章とは誰かに読んでもらうためにある、ということを忘れずに。



追記

学生の課題で私が特に驚いたのは、「誰かの詩を持ってきて、その作者になったつもりで書いた理由を考える」のとき。
源さんが指名したひとたちは、詩の説明のみならず、源さんの「いつ思いついたの?」とか「ここの表現がよくわからないんだけど?」といった突発的な質問にもこまかく答えられるレベルで、選んだ詩の作者になりきれていたこと。私もいちおう課題じぶんでやってみたけど、そこまで考えてなかったし!

そして好きなやつは、最後の「演説をつくってくる」という課題で、秋葉原通り魔事件(トラックでつっこんでたやつ)の犯人がサイトに書き込んだ実際の文章と、彼宛のレスというかたちで「演説」を表現したひと。
ふつう演説をもってきて、といわれたら政治家がやってるような、校長先生のスピーチのような形式を思い浮かべるはず。このひとの発表はそのイメージからとても自由で、だけど演説らしさは感じ取れていて、素直に感動しました。考え抜くと知らない場所に着地できるんだなあとおもって。

それもこれも源さんが「ストリップのお姉さんの肉体の美しさとバレエダンサーの肉体の美しさってどっちも同じだと思う」とかって面白い考え方を例として示しているからだよね。一見飛躍にみえるけれど、ちゃんと考えてみれば繋がりがある。関係ないようにみえるものに共通点を見つける楽しみを源さんが教えてくれたからこそなんだろうなあと、いうことを思ったけど抜け落ちてました。。



一回書いてみて少し距離をおいて眺めるための実験としてブログは役に立つ。ウェブに載せている以上、なにか変だと思ったら書き換えないと気が済まないし。
というわけで2回分の感想を載せてみたところ、ぜんぜん具体例が無いというのにきづく。
わ、ほんとだー。「学生たちの課題のすばらしさ」とか、源さんの講義で喋る内容がいかにユニークであるとか、ちゃんと書かないと何のことか分からないな。

大学で英語のライティングの必修講義を思い出す。講師は私の学科でダントツ一位の厳しさを誇るスーパーウーマンで(笑)、文と文の、あるいは段落と段落のつながりが少しでも不透明であるばあい、容赦なく赤ペンで「は?」とか「通じない」みたいな添削をバンバンされたんでした。
こっちとしてはじゅうぶん繋がりが分かるように書いてるつもりだけど、文の並べ方がおかしいと根本からダメ出しされたりして、悩んでるうちになにがなんだか……というのがしょっちゅうだった。おかげで本当に書けなかった長文の書き方をなんとなく身につけたけれど、それって「それで?次は?なんで?」と次の文章を促すような質問を自分に投げかけることで始まるよね。

ブログとかtwitterってあまり読み返さないでポストすることがざらだから、書いたあとで「なに、これ……」と 凹むことが多い。大学でやったようにじっくりと構造をつくっていけば解決するんだけど、なぜかウェブに載せる文章って一発勝負とかその時の勢いでやってしまう。なんででしょうねー。私がテストのたび見直しめんどくせっていってやらなかったのもきっと影響しているにちがいない。。

自分の書きたいことを極力もらさず記す作業は、骨がおれる。でも丁寧に書くとやっぱり読んでて「書いてよかった!」と思える。絵でもそうなんだよなあ。何事も体力、です。これからも続けます。

2011/01/07

Palermo-Sampdoria

されるがままのてきとうなパストーレさん

Palermo 3-0 Sampdoria

ウィンターブレイクもようやくおわって、セリエA再開しました。
年末の試合を観ていなかったため、パレルモさんたちが本当に久しぶり。ピンク欠乏症もいいところでした。
試合開始前から動画を探していて準備万端かと思いきや、あてにしてたチャンネルが他の試合を流していたり、画質悪いくせに数秒おきに固まったりとピンクチャンネル(いやらしい意味ではない)は今年も相変わらずやきもきさせてくれています。

いつもちゃんと動画確保の時間をとっているけど、キックオフに間に合ったことぜんぜん無いよ(笑)

ホームで迎えたサンプドリア戦。私かってにサンプは「どうせ下位のチームでしょ」と見下してたんですが、8位だった。ぜんぜん下位じゃないし……強いし……。たしかに怖いシーンはいくつかありました。運良く失点を阻止した場面ばかり。
余談ですがこの日見たチャンネルはアルゼンチンの放送で、サンプのシュートをシリグくんがファインセーブするたび「サルバトーレ!」と野太く叫ぶのが面白かったです。 そうか、シリグくんの名前サルバトーレなんだ。あの顔で……(?)

でもホームだからパレルモさんはいけいけでしたね。なんでホームでこんな強いのに、アウェイいっただけですぐへなちょこになるのよ!っていつも思う。5連勝くらいしてるみたいです。
パストーレはちょっと時間ができるとすぐカメラがアップで抜くので、目の保養になりました。何か足りないと思ったらパストーレ。塩胡椒みたいな存在ですね!1点目のミッコリシュートのアシストおつ!

おもいのほか3点もとれちゃって、スッキリ勝てて嬉しかったです。こういう中堅チームにしっかり勝つのって大事。パストレも80分ほどで下げられたけど、交代するときずっと嬉しそうだったのが印象的でした。最近どの試合でも90分ずっと出てないなあ

あと衝撃だったんだけどバチノビッチが変に散髪してる……!
その髪形は何。どうやってお願いしたらこんなふうになるんだよう
ただでさえ老け顔なのにそれじゃ割り増しやって。これで21歳とか誰も信じませんよ!

そうそうムニョスたんがスタメンじゃなかったので地味に寂しかったです。ピニジャも招集外だし。。マカロニさん放出の噂あるけどそうしてほしいなーて思っちゃ駄目かな。

2011/01/06

2010→2011

WISH A HAPPY NEW YEAR TO EVERYONE!
2011年初ブログ~といいたいところだけど、すでにそっけないベストアルバム2010を書いているので2回目です。ずっとこのブログに載せるNew yearイラストを描こうとしていたけど、なかなか好きなものが描けませんで。ねえ、いつになったら自分の好きな絵が描けるんだろうか。新年早々鬱気味でお送りします。

2010年をふりかえると。
よどんでいた1年とでも申しましょうか。こんなにだらけてていいの?ってくらいだらけてました。
新聞の挿絵や野球フリーペーパーの表紙、初めてのお店の取材、などなどたくさんの素晴らしい機会をボスよりもらいうけることができて、いきなり面白いことをさせてもらったのはとても身になりました。
しかしそれだけしかやってない、ともいえる量なので、とうぜんたくさんの時間があまるわけです。
そのあいだほとんど本当の意味でだらけてました。このスカスカ感はやばい。

ここ何年か現在の環境すべてにたいして反抗期で(笑)、我ながら成長の遅さに泣けてきますが、それでも今がピークなので泣いてる場合じゃないんだよなあ。
お友達も難関の県費試験をとおって、留学するのが2人いるし、彼女らにあやかって自分も重い腰あげて動かないと、たぶん死んでしまうと思うのでがんばります。
東京にいきたいな~
というわけで方法を模索します。2011年に叶えたいこと。

年女だしね うさぎは走って走ってさぼるんや!まず走らんといかん。

パソコンも寿命だなあ。しっかり動作は遅くなっています。iPodは3年半くらいですが彼も動きが鈍くなってて、なぜかEverything Everythingだけを飛ばすという謎の現象がおきているので、iPhoneで音楽聴くようになりました。なんでこうも簡単に耐えきれなくなっていくのか電子機器たちよ……
というわけで新しいパソコンさんが欲しいです。SAIつかいたいからやっぱりWindowsなのかな。2台持ちできるくらいお金貯まったらMacも欲しい。いつのことになるのかな。

惨めな感じでふりかえりましたが、東京でおせわになった方から「トーマの心臓」を勧められていらい、萩尾望都にはまっています。絵も描いてます(笑)

これは「11人いる!」 もう主人公のタダがすばらしい男でまさに理想なんですよ。。
なんでもできるひとに憧れるのやめようぜ。どこにもいないってそんなひと……


これは「トーマの心臓」。ぶっちゃけトーマと、あとヒロイン的存在のエーリクが私はあんまり好きじゃなくて(描写が幼すぎて……私ショタ駄目なんです)、こちらも負けじと危うい雰囲気を漂わせていたユーリとオスカーを描きました。オスカーは何でも知っていてユーリだけを見つめており、困ったときにひょっこり現れるというとても万能で便利なひと。この役割は少女漫画の中ではとても大事で、作者の次に高い位置から物語を俯瞰しているような感じですよね。現実世界だとまずあり得ないような人間なんですが、物語ならではのこの万能くんが私はとても好きで、この作品でじゅうぶんにオスカーを満喫できたのが楽しかったです。ちょう綺麗に描かれていたし(笑)
これを現実世界の人間でやってもきっとつまらない。ご存じ大傑作だから、舞台化もされてるらしいですが、今の若者にこの気品なぞだせまいよ!てかドイツ人って設定なので日本人はよけいにいや。

そんなワガママな私がぼけーっとtumblrをみてたらですね、見つかったんですよ。
ユーリ!ユーリじゃないか!
……ではなくてVampire Weekendのえずらくんです。髪の毛伸びほうだいのおかげでとっても上品に見える(笑)これでtaxi cab歌えば完璧だとおもいます。どうだハリウッドでリメイクしないか(それはそれで嫌だな)

2011/01/01

Music 2010

Best 10 Albums 2010
今年は豊作だねって言われておりましたが、結局特別に好きなものしか聴いてないので、10枚選ぶだけでいっぱいいっぱいでした。twitterのおかげで音楽情報を得やすくなったこともあって、今までで一番音楽にたくさん触れた年だったとおもいます。来年はそれに輪を掛けて、もっともっと惹かれる音を探しもとめていきたいです。

No.1 Vampire Weekend - "Contra"
聞き飽きて放置、そしてまた聞き直すというのを1年で3,4回繰り返しました。1stでいまいちはまりきれなかったのが2ndにきて私好みに化けてくれてとってもうれしい。
彼らの魅力にちゃんときづけたのは、Pitchforkでのスタジオライブ。こんなにえずらくんかっこよかったっけ?てびっくりしたのでした。
というか1stと2ndのあいだにロスタムくんがDiscoveryでアルバムを出したのが布石だったと思います。その流れがあったから本当に楽しく聴けました。アルバムの最初から終わりまで飛ばさず聴ける貴重な1枚。

No.2 Owen Pallett - "Heartland"
ライブアレンジを愛してやまない私ですが、アルバムだってたくさん聴きました。気づいたらこんなに好きになっていたよみたいな感じで、いきなり大切なアーティストになってしまった。
この人についてたくさん書いたり描いたりしてきたからもう何も言うことがなくなってますw
はやくカバーアルバムださないかな?

No.3 White Denim - "Last Day of Summer"
音楽ニュースって知らない名前だとスルーしてしまいがちなんですが、この人達だけはなぜか「む、ダウンロードしてみるか」と思い立って、聴いてみたらすごかったでござるという感じで出会いました。
これはタダでももらえるやつなので、もっとお布施をしなきゃと昔のアルバムにも手をだしてみましたが、ダメだった。でもこれだけ本当に心から愛せるアルバム。
少しだけ渋くて凜としつつもどこか土臭い、特徴的な音と綺麗な声がたまりません。

No.4 Avey Tare - "Down There"
Aveyのことがもっと好きになれました。映画にインスパイアされて、とかそういう芸術性はまったく感じ取れない私ですが、エイヴィの声がとても魅力的に聞こえる唄い方が満喫できて大好きです。
このソロアルバムのように、繊細な感情をあけっぴろげにして「ちょっと落ち込んでたんですが」ってかんじで打ち明けるスタイル、これがアニコレたるものなのかなと思ったりします。だから苦手な人も多いんだろうなあと。いろいろ考えるのにぴったりなアルバムです。

No.5 Someone Still Loves You Boris Yeltsin - "Let It Sway"

2010年はSSLYBYの話題をいっぱいtwitterでできたのが嬉しかったです。今までひっそりと一人で興奮してたんですよ……。どうしようもなく爽やかで素朴なメロディばかりで、何聴くか迷ったときにこれ選んでれば大丈夫、みたいな存在です。こういう音楽の良さって説明しづらいんだよねえ。やっぱり一人でこっそり盛り上がるものかもしれない?とにかくライブ観てみたい!

No.6 The Ruby Suns - "Fight Softly"
アルバムごとにメンバー編成もぜんぜんちがうらしいですね。前作と打って変わってジャケットの色合いまんまの鮮やかなエレクトロがとっても気持ちよい!かわいらしい音をしているので、ゴリゴリのサイケにならないバランスも素敵です。

No.7 Kisses - The Heart of the Nightlife
ネオアコ歌謡曲をガーリーにしあげたいかにもIndieって雰囲気、あまりにしつこいと苦手ですが、Kissesは単純に楽しくて好きです。可愛い女の子ともさい男の二人なのに、男のほうがメインボーカルという謎さもあいまって、お気に入り!同じようなリズムばかり使ってるけど、お気に入り。歌ってて楽しい。

No.8 Yeasayer - "Odd Blood"
垢抜けたアナンドに惚れてまいました。ベタベタな甘いラブソングは飛ばしてしまいますが(笑)
適度なエロさが含まれたかっこいいポップソングがお気に入りです。アナンド成分多めにつき、バランスがどうかなーとは思いますが……。あとジャケットのセンスの無さもひどいwだけどやっぱりYeasayer大好き!

No.9 Born Ruffians - "Say It"
ミニマリズムが裏目に出たスカスカ感は否めませんが、それでも好きなので聴いてました。こうなんというか……御輿をかついでほしくなるようなこぶしのきいた声が癖になるんですよ。あとかわゆいAndyもメンバーに入ってきたし。Born Ruffiansのfacebookで「AndyってPanda Bearに似てない?」といってるファンがいましたが、ああなんとなく分かります。私この顔大好き(笑)
いや普通に良いアルバムですよ!

No.10 Okinawa Lifestyle - "Naha"
住んでるところの地名をバンド名やアルバムタイトルにつけられると、どうもなんというか気恥ずかしいものがありますし、どこかださい響きさえ感じますが、彼らはグルジアの人。私だっていつかはアルゼンチンの地名を名付けたアルバムを出す可能性もあるわけで。
流通はしてないのでぜんぶ彼らの公式でタダダウンロード可。ここでも紹介しました。改めて聴くと本当に良かった……。エレクトロかっこいい!ちゃんとデビューして欲しいなあと思います。


次は良く聴いた曲。White DenimのChampは好きすぎて振り付けを考えてしまうくらいです。私のためにつくってくれたの……と錯覚できる曲があるって何て贅沢なのでしょう。

Best 20 Songs 2010

1. White Denim - "Champ"
2. Kisses - "Bermuda"
3. Owen Pallett - "Scandal at The Parkade"
4. Born Ruffians - "What to Say"
5. Someone still Loves You Boris Yeltsin - "Sink/Let It Sway"
6. Vampire Weekend - "California English"
7. BRAHMS - "Brought It Out"
8. Yeasayer - "O.N.E"
9. The Drums - "Let's Go Surfing"
10.Avey Tare - "Ghost of Books"
11.The Ruby Suns - "Dusty Fruit"
12.Evan Voytas - "I Took a Trip on a Plane"
13.The Radio Dept.- "Heaven's on Fire"
14.Local Natives - "Sun Hands (Here We Go Magic Remix)"
15.Jonsi- "Boy Lilikoi"
16.Everything Everything - "Photoshop Handsome"
17.The Coral - "Walking in the Winter"
18.The Young Friends - "Down Town"
19.Best Coast - "Crazy for You"
20.Sleigh Bells - "Tell 'em"

おしまい。2011年もたくさん良い音楽を浴びられますように!