2016/03/28

いいかげんにしたほうが良くないですか

つぶやきのクリーム The cream of the notes (講談社文庫)
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つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2 (講談社文庫)
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つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3 (講談社文庫)
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ツンドラモンスーン The cream of the notes 4 (講談社文庫)
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猛烈に読んでいます。
大学生のころから、読んだ本のよいところをノートに抜き書きする癖があって、こうしないと落ち着かないのです。誰もが無駄っていうんだろうなあっていう作業。でも最近からノートを「紳士なノート」のB5版にしたので、書き心地の良さにうっとりしながら時間を費やしています。

森さんの本も前にもいったように100個おもいつきをあげるシリーズはでているものはすべて読んでいるので(現時点であと『素直に生きる100の講義』のみ途中)書き写したいところがわんさかあり、手が痛いです。書き写してないで行動するのが正しいのですが……とにかく書き写しただけで満足する形で終わらないようにするぞ。

(といいつつ最近のデザイン仕事で誘惑に負け続け「こつこつ努力」を実践できなかったのですが……前の記事で「勝率が上がっている」と書いたのもつかの間、負けました。許してにゃん♡←クリームシリーズの1,2巻の解説がももちさんだったため)(この場合の許してにゃん♡は自分に向けての謝罪なのだけど、自分に謝ると確かに「謝るくらいならやれよ!」て思いますね)

書き写すまえに、自分に耳が痛い話題のときはすでにそれが分かるので、「げふっ…」と血を吐くようなメンタルになります。人がいったことコピィしても何にもなんないよ、とか(笑)

・根に持たないで意見はすぐその人に伝える。そして帳消しにして普通にふるまう。嫌われていても気にしない。
・嫌な人でも誰でも人の言葉に耳を傾ける。好きになる必要はない。反発しても拒否してもいいから、意見は聞いておく。あとで気づくことがあるかもしれないから。

などの箇所は普段接する「あまり好きでないひと」を思い浮かべながら読むと歯ぎしりをしたくなる思い。
案外、嫌な人の隣にいるだけではなくて、その人に「どの辺がどう嫌か」を面と向かって伝えることもめんどくさいし、辛いものと感じているので、それができる人は本当に凄いなと思うのだよねえ。
あと「指摘することで嫌われたくない」という意識がある。自己保身は感情から来るものなので、ここを切り分けることこそ「感情」と「行動」を分けることの難しさだなあと。たまに逆上することがあるとき、「今がその観察の練習になるのでは!」と意気込むのですけど、「観察する側の自分」はどうしても「イライラする私」に邪魔されてしまいます。
むー。どうしたものか。

森さんが観察からぼんぼん思いつきをうみだしてる姿をみると、素直に何でも観察してみて自分に生かすのってとっても楽しそうなんですよね。プライドに邪魔されるイライラ、捨てたい、捨てたいのよー!

それと何度かtwitter、facebook、その他無料で利用できるポイントカードなど、無料で利用できるものはその裏にメリットがあるからタダなのであって、けっしてお得ではないと警鐘を鳴らしているのがガツンと来ました。大のtwitter好きなのですが、時々言語表現の狭さとか、トピックに対するコメントのパターン化とか、たたくにふさわしい発言をみつけてはリンチにもってくかんじとかが「うーん」と思うことがあったので。
森さんはもっと高次な観点から無料SNSの危ないところをおっしゃってますけれど、そこはまったく思いつかなかった。なんたる愚鈍!日常に潜む支配をしっかり認識しておきたいです。
というわけで、なんとなくツイッタから離れるようにしています。

あとkpopアイドルを好きになったりスポーツを見たりするけれど、応援のしかたがそれぞれ私の方法はとてもマイナーだなと思っていたのですが、それに関しての指摘もありました。すべての根源は感情が最優先される報道や風潮なのだな。「ファンにはサービスすべき」「情に訴えるものは素晴らしい」「感動を求めて当たり前」という考え方、これも普段気づかない「支配」の枠組みなのかも。


そうそう、森さんが休刊になってしまった雑誌に連載していたというエッセイがwebで公開されていることをキャッチしました!

 やれば良いのだ。やるだけなのだ。ほかに道はない。今直面していること、やりたくないこと、それをやれば良い。やる気なんか出す必要はない。いやいややれば良い。泣く泣くやれば良い。それだけのこと。やりさえすれば、それであっさり解決し、だんだんやる気も出てくる。
【連載】森博嗣 道なき未知 〈第3回〉万能の秘訣を教えよう

いやいや泣く泣くが嫌すぎてやれないという感情の手強さに参っていますが、また対怠けたい自分の勝率あげていきたい。切実に。

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