2010/08/22

興南高校勝ってた

春夏連覇って松坂の横浜高校以来なんだって? てことはしまぶー=松坂ゲフンゲフン
そういう記録をきいて、そういや松坂は数年前まで普通に日本で野球してたんだよなということを思い出した。予告先発に松坂ってかいてあったのが信じられない。今ではああやってクラムチャウダーとロブスターの街で立派にアメリカ人みたいな体型を維持しているまっつんも(褒めてるの?) 、ちゃんとガリガリで真っ黒に焼けた高校球児だったころもあったし、ルーキーだったころもあったし、杉ちゃんに「ロッテだろ?普通に投げれば大丈夫」と助言したときもあったのだよね。

ええと、優勝おめでとうございます。

監督の我喜屋さんは野球部の顧問というより政治家にいそうなタイプの知将というイメージで、なるほど喋る言葉もなんとなく文学的な、比喩を多用したものばかりでした。たぶん監督の言ってること分かってない部員いっぱいいると思うよ(笑) 
でも、そんな監督に似てどことなく静かな感じのこのチーム、個人的には好きでした。私の嫌いなプレーは代打の代打と無駄なヘッドスライディングですのよ。
彼のやりかたは状況にあわせてサインを変えたりポジションを変えたりという、なかなか高度なもので、よくみんな臨機応変に対応できるなーと感心しましたよ。ロッテでもそういうことをやる監督が去年までいたはずなんですがw一球ごとにサイン変えるのって一旦歯車狂ったらもう悲惨なんだよね。よく春夏どっちもプラスに働いたなと思います。

決勝戦は思わぬ展開で、どこにビックリしたかというと島袋くんのスタミナです。私どっちも同じくらい超打たれるものだと思ってたんですが、しまぶーは疲れを感じさせないのらりくらり投球で、すばらしかったです。ストレートで押せ押せっていうのは高校生が好む攻め方だと思うんですが、それを捨てて変化球で組み立てていくのは大正解でした。球数も驚くほど少なかったし。こういうところは監督がすごいですよね。あとキャッチャーくん。

私のお気に入りはレフトとセンターの外野ふたり。ポジショニングが常に的確だから、ファインプレーが少ないんですよね。飛んでくる方向にいるから安心して取れる。だから好プレー集には選ばれないけれど、本当はこういうプレーが「良いプレー」なんだよね。


。。。
というのが楽しい部分ではあったんですが、基本的に甲子園は良い大会だとは思ってないです。決勝で東海大相模の一二三くんが途中で力尽きてしまったけれども、疲労の蓄積を気合い一発で乗り越えてくれ!としか言えないようなこの空気が嫌。選手達は死にものぐるいで目標達成しようとがんばりすぎちゃうから、大会がちゃんと球数規制するなどして守ってあげなくちゃいけないと思うんです。結果出さないと、ってことでエースにすべてを託すのは理解できます。でもねー、壊れちゃったら意味無いのです。

甲子園は「この大会だけに命を賭けろ!」と迫るような大会だと思います。だから守るべき球児が無理しすぎてへろへろになっても「頑張った」とねぎらって終わり。この子達はこれからの人生の方が長いのに。試合内容に沸きながらもそういう側面を考えると、感動してる場合じゃないんじゃないの、と思ってしまうの。堅いかなー?


と思ってたらすごく有名なブログ主さんがついったーで同じようなこといってました。甲子園の魔物ってそういうことじゃないのかな。球児達は魔物の奴隷なのですよ……



しかし甲子園決勝の思い出というと、やはり私には2007年の佐賀北-広陵が一番。誤審といっていいレベルの判定に戸惑った野村くんが逆転満塁ホームランを打たれたときの、あのアレな感じ。来年のドラフトが待ちきれないのだったりするよ。はやくプロで見たいなあー

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